『T・Pぼん』で学ぶ世界史

藤子・F・不二雄先生の『T・Pぼん』は世界史を学ぶのに最適!

小さい頃から藤子・F・不二雄先生が大好きでした。

「1番好きな藤子作品は?」と聞かれたら、

オバケのQ太郎』か『T・Pぼん』の2択で迷います。

(*注『オバケのQ太郎』はA先生との合作ですが)

 

 

さて、あなたはT・Pぼんという作品をご存知でしょうか?

読み方は「タイム・パトロールぼん」。

1978年から1986年まで、掲載紙を変えながら連載されていた藤子・F不二雄先生の作品です。

 

「タイム。パトロール」と言えば、『ドラえもん』などの作品でお馴染みですが、過去や未来へ行って悪いことをしようとする人を捕まえるための組織ですよね。

しかし、本作の「タイム・パトロール」にはちょっと違う仕事が与えられていました。

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 潮出版社T・Pぼん 【スペシャル版】第1巻』p35より引用

 

真ん中の少年が、本作品の主人公・並平凡(なみひら ぼん)。

(なんというネーミングセンス!)

平凡な中学生の彼が、ひょんなことからタイムパトロールのリーム・ストリーム(右の女の子)と出会い、タイム・パトロールの一員となります。

 

リームの説明によると、タイム・パトロールの仕事は、

「全世界全時代を通じて 不幸な死に方をした人を助けに行くわけよ。ただ一つ 歴史にかかわるような人は助けられないの。たとえば・・・・・・ローマ時代へ行ってシーサーを暗殺から救ったとするわね。すると歴史の流れが大きく変わっちゃう。」

ということです。

 

つまり、タイムマシンで世界中の過去や未来へ行き、不幸な形で亡くなってしまった人たちを助けに行く。ただし、後世の歴史に影響を与える重要人物は助けてはいけないーーー

これがタイム・パトロールの任務です。

 

小学生の頃に夢中になって読んだことを思い出します。

世界中の歴史を旅しながら、冒険を繰り広げる。なんとワクワクする物語なのでしょう。

 

ある時はピラミッドを建設中の古代エジプトだったり、またある時はドラキュラの舞台となった中世のルーマニアだったり。読んでいるうちに、自然と歴史の流れや名場面が頭に入ってきます。もちろん勉強するなんて意識するわけではなく。

 

あれから20年以上たち、あらためて『T・Pぼん』を読み返していた時の

こと。ふと思いました。

T・Pぼん』をもとに世界史を勉強したらいいんじゃないか!

 

現在、世の中は空前の世界史ブームです。

複雑な現代社会を読み解くために、世界史を学びなおそうという風潮ができています。様々な有識者により、様々な切り口から世界史を学ぶ方法が語られていますが、40年以上前に描かれたこの作品をベースにして、世界史を学ぶのも面白いんじゃないか。そんな思いからこのブログを立ち上げることにしました。

 

どうぞ、よろしくお願いします。